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“讃岐のライアン”田中12K力投及ばず

 「選抜高校野球・1回戦、大曲工4-1英明」(24日、甲子園)

 1回戦3試合が行われ、英明(香川)は大曲工(秋田)との初出場対決に敗れた。“讃岐のライアン”ことMAX141キロのエース左腕・田中寛大投手(3年)は、8回10安打で4失点(自責3)。12三振を奪う力投も報われず、初戦で姿を消した。近江(滋賀)は九産大九州(福岡)に完封勝ち。県岐阜商は松商学園(長野)を下して2回戦に進んだ。

 踏ん張れなかった。毎回の12三振を奪ったが、目標の「1勝」はつかめなかった。大曲工との初出場対決は逆転負け。英明のエース・田中は「なんぼ三振を取っても負けたら一緒。三振はいらない」と唇をかんだ。

 立ち上がりは甲子園の重圧を楽しんでいた。強気に内角を攻め、三回までパーフェクト投球。しかし「球が思うように行かなくなった」という六回に暗転した。同点に追いつかれ、なお2死一、二塁から大曲工の4番・武田に中前へ勝ち越し打を浴びた。七回も3安打で2失点。威力が落ちた直球を狙われた。

 右足を高々と上げる“ライアン投法”から最速141キロの快速球を投げ込む左腕。しかし、その投球動作が昨秋の四国大会、明治神宮大会で2段モーションと指摘された。

 冬場に修正を試みたが「フォームをいじって悩んでいた」と女房役の山上和伸捕手(3年)は明かす。右足を上げる高さを変えたり、着地までのテンポを変えたり…。細かい試行錯誤を続けたが、完成形にたどりつけないまま聖地のマウンドを迎えてしまった。

 四国大会で猛威をふるった打線も5安打で初回の1得点のみ。香川智彦監督(57)は「打ち合いにしたかったが、一番嫌な展開になった」と話し、主将の冨田勝貴内野手(3年)は「田中に申し訳ない」とうなだれた。

 力不足を痛感した114球。夏には違う姿を見せる。「もっと体力をつけて、全国レベルの球威、コントロール、変化球を身につけたい」。“讃岐のライアン”は成長を誓った。

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