県岐阜商・高橋 感触も連係もOK

 「選抜高校野球」(21日開幕、甲子園)

 センバツNo.1右腕の呼び声が高い県岐阜商・高橋純平投手(3年)が18日、関西創価グラウンドで行われた同校との練習試合に先発。3回2安打1失点で今季初黒星を喫したが、開幕前最後の練習試合でボールの感触を確認した。

 自分の結果よりも、やるべきことがあった。目標とする全国制覇のため、確認しなければならないことがあった。それは仲間との連係-。27個のアウトをすべて三振で奪えるわけではない。「きょうは脱力したまま、打たせることがテーマでした」と高橋は明かす。

 腕の振りを見れば7割程度。最速を144キロにとどめ、全35球のうち、変化球は2球のカーブだけだった。直球でコーナーを突き、ピンチでも決め球のスライダーやスプリットを解禁しなかった。

 二回、先頭に中越え二塁打を浴び、続く打者は三振に仕留めたが「全くノーマークでした」と1死から三盗を許した。1死三塁となっても内野は前進守備を敷かず、一ゴロの間に今季初失点。あえて1点を封じに行かなかった理由-。小川監督はこう明かす。

 「まず純平が投げてる時に、どんな打球が飛んでくるか、どの角度で飛んでくるかを内外野が確認しておかないといけない」。加えて「1点を取られて、野手がすぐ取り返してひっくり返すシーンを見たかったけど…。あと1本が出なかった」と野手の奮起を促すのが狙いだった。

 最速152キロ右腕の高橋であれ、本番では相手に先行を許すこともある。それでも野手が浮足立たず、追いつき、逆転への流れをつくれるか。結果、この日は打線全体が粘れずに0-1の敗戦。開幕前に課題を確認できたのは一つの収穫だ。

 高橋自身には別の確認作業もあった。この日、本大会で使用されるメーカー3社のボールを交ぜて投げた。それぞれ縫い目の高さや太さ、革の質が微妙に違うが「大丈夫です。ある程度は投げられます」。制球を乱すことなく対応してみせた。

 19日は休養日となり、リフレッシュして本番仕様の調整に入る。「徐々にやっていきます」。不安要素を消し、ベストの状態で聖地のマウンドに立つ。

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