初出場の英明“讃岐のライアン”快投誓う
「第87回選抜高校野球・代表校発表」(23日)
初出場が決まった英明(香川)は、“讃岐のライアン”ことエース左腕・田中寛大投手(2年)が快投を誓った。
四国王者のもとに、選抜初出場の吉報が届いた。喜びをかみ締め、涙ぐむ選手を前に、香川智彦監督(57)は「ここまで来られたことに感謝して、甲子園まで気を緩めることなく準備しよう」と呼びかけた。
昨秋の四国大会は、投打で圧倒して制覇。明治神宮大会では、夏の甲子園4強の敦賀気比に5-7で敗れたが、総合力の高さを見せた。
チームの軸は最速141キロ左腕・田中だ。右足を高く上げる独特のフォームで“讃岐のライアン”と呼ばれ、プロも注目する逸材だ。
敦賀気比戦では、中盤に打ち込まれて勝利を逃した。「甘い球は軽く外野の頭を越される」と力不足を痛感した。
秋以降は体幹トレに取り組み、足を上げたときのフォームのブレを修正。またカーブ、スライダー、ツーシームに加えてチェンジアップの習得に挑戦。「精度をどんどん上げていきたい」と意欲的に取り組んでいる。
主将の冨田勝貴内野手(2年)は「田中を中心にしっかり守って勝ちたい」と信頼を寄せる。田中は「昨年は野手に助けられたので、今年は自分がカバーしたい」と力を込めた。レベルアップした“讃岐のライアン”が旋風を巻き起こす。