真中燕 成瀬&大引と解禁初日ダブル交渉

 FA宣言選手が12日、公示された。資格を持つ88選手のうち、阪神の鳥谷敬内野手(33)、オリックスの金子千尋投手(31)ら8選手が権利を行使した。13日から契約交渉が可能となる。

 金子は国内球団のみと交渉可能な国内FAだが、FAとは別制度のポスティングシステムで米大リーグに移籍することを視野に入れており、去就が注目される。鳥谷は国外球団とも交渉できる海外FAで大リーグ移籍を目指す。また阪神の能見篤史投手(35)は国内FA権を行使しての残留を表明している。

 ヤクルトは12日、国内FA権を行使したロッテの成瀬善久投手(29)、日本ハムの大引啓次内野手(30)と交渉解禁となる13日に都内で交渉を行うことを発表した。交渉には秋季キャンプが行われている松山市から真中満新監督も駆けつける。

 ヤクルトが午前に大引、午後に成瀬と2人から初日交渉の約束を取り付けた。アピールするのは、他球団に先駆けて調査を進めていた熱意だ。交渉に臨む新球団専務は「ダブルヘッダーになるけど、ウチの熱意が伝わってくれればいい。大安だし、一番初めに話ができていいんじゃないか」と笑みを浮かべた。

 ともにヤクルト入りが決定的だが、獲得に名乗りを上げている他球団もある。衣笠球団社長は「熱意だけでは来てもらえない。それなりの金銭、単年(契約)というわけにも行かない。いい提案ができると思う」と、条件面でも自信を見せた。

 補強の課題は12球団最悪の防御率を記録した投手陣の再建と遊撃手を固定できなかったセンターラインの強化。成瀬には長く先発ローテを務めた安定感、大引には堅実な守備と日本ハムで主将を務めたリーダーシップを期待する。FA戦線の“勝者”となり、2年連続最下位からはい上がる。

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