横浜・浅間4安打!右へ左へ2打席連発
「高校野球・神奈川大会2回戦、横浜7‐0厚木西」(17日、横浜)
神奈川大会では2回戦が行われ、3季連続の甲子園出場を狙う横浜がコールド勝ちで初戦を飾った。今秋ドラフト上位候補の浅間大基外野手(3年)が、先頭打者本塁打など2打席連続アーチを含む4安打3打点と活躍した。
“最強1番打者”の一撃が、聖地へ向けた横浜の号砲となった。初回無死。浅間のこの夏初スイングが捉えた打球が、左翼ポール際に突き刺さった。
「ひと振りで流れを持ってくる攻撃的な1番を目指しているのでよかった」。理想の働きでチームを波に乗せると、自分もノッた。二回には右翼席中段への高校通算30号となるソロ。四回は、もう少しで3打席連発となる右翼フェンス直撃の適時二塁打。そして六回に中前打と、いきなりの大当たりだ。
進化を遂げている。初回の先頭弾は「逆方向のホームランは高校に入って初めて。今までにない感触。自分もビックリした」という。体重は約3キロ増の74キロとなり、練習後に「キツくなるまで」腕立て伏せをするのが日課になった。逆方向への打球の飛距離は、目に見えて伸びた。
視察した6球団のスカウト陣もうなった。5人態勢でチェックした巨人の山下スカウト部長は「走攻守そろっていたところに、パワーもついた。春より評価はかなり上がっている。アマの外野手ならNo.1」と絶賛した。
今春センバツから切り込み隊長役を任せる渡辺元智監督(69)も「不動の1番になってきた」と、成長に目を細める。同じドラフト候補の4番・高浜も1安打。集大成となる最後の夏。“ハマのAT砲”が爆発する。