明徳、四国V!エース岸が完投&先制弾

 「高校野球・春季四国大会決勝、明徳義塾5-2鳴門渦潮」(5日、春野)

 春季四国地区高校野球大会は5日、高知市の春野総合運動公園野球場で決勝が行われ、今春センバツ8強の明徳義塾(高知)が5‐2で鳴門渦潮(徳島)を下し、2年ぶり9度目の優勝を飾った。プロ注目のMAX146キロ右腕・岸潤一郎投手(3年)は、7安打2失点で完投。打っては二回に先制のソロ本塁打を放つ活躍を見せた。

 経験豊富な「エースで4番」の岸主将が、きっちりと役割を果たしてチームを四国の頂点に導いた。

 悪天候で試合開始が3時間33分遅れたが、「全然気にならなかった」と冷静な投球。伸びのある直球に鋭い変化球を織り交ぜ、鳴門渦潮打線を7安打2失点に抑えた。

 打っては二回に左翼席へ弾丸ライナーの先制ソロ。「内角の球をうまくさばけた」という高校通算15本目の一発で、気分良くマウンドでも躍動した。

 2年前、岸が公式戦デビューしたのがこの春の四国大会だった。スーパー1年生と呼ばれた逸材は順調に成長を遂げ、これまで3度の甲子園を経験した。

 1年夏が4強、2年夏と今春センバツが8強。実績は十分だが、目標の全国制覇にはあと一歩で届かない。

 センバツでは、準々決勝でプロ注目の左腕・田嶋を擁する佐野日大に競り負けた。「決め球の変化球が高めに浮く」という課題の修正に取り組んだ今大会。「上のレベルを目指すにはまだまだ。反省点がいっぱい見つかりました」と満足はしていない。

 馬淵史郎監督(58)にも笑顔はない。ライバルの高知と並ぶ大会最多タイの9度目優勝にも「6、7月でどれだけチームを作れるか。春で完成しとったら面白くない」と、さらなる成長に期待した。

 春はあくまで通過点。「夏に向けてバッチリ行きたい」と岸。全国制覇への最後の挑戦へ、プロ注目右腕は総仕上げに入る。

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