第８６回選抜高校野球大会（甲子園）は２６日、天候不良により中止となった。予定されていた大会第６日の１回戦１試合と２回戦２試合は２７日に順延される。準々決勝翌日は、予定通り休養日となり、決勝は４月２日となる。この日出場予定だった６校は甲子園の室内練習場で調整を行った。また、２８日に豊川との２回戦に臨む池田は、西宮市内で練習した。

　池田ナインが伝説の恩人からパワーをもらった。チームはこの日、関学大の室内練習場で汗を流し、全盛期の定宿だった「網引旅館」の女将・秀高節子さん（８３）から初戦突破の祝福と激励を受けた。

　秀高さんは選手たちにケーキをプレゼント。スタンドで観戦した２２日の１回戦・海南戦は「涙が出ました」と話し、岡田康志監督（５２）に「もう１回勝って」とエールを送った。また、初戦後には８２、８３年夏春連覇時のエース・畠山準さん（ＤｅＮＡ球団職員）、水野雄仁さん（野球評論家）も宿舎を訪れた。

　２回戦は１日順延。１回戦後に背中の張りを訴えた、エース・名西宥人投手（３年）は「かなりうれしい」と“恵みの雨”を強調。２７年ぶりの８強入りへ、チームは絶好のムードだ。