新庄・田口「悔いはない」いざプロへ
「高校野球広島大会・決勝、瀬戸内1-0新庄」(30日、しまなみ)
甲子園出場の夢は果たせなかった。それでもプロ注目の新庄の左腕、田口麗斗投手(3年)に涙はなかった。「悔しいけど最後まで自分の投球ができた。悔いはない」と、スッキリとした表情をみせた。
0‐0の八回1死二塁。大町へのスライダーが真ん中に入り右前適時打を浴びた。決勝戦2試合目、23イニング目で許した失点に「失投です」と振り返った。
それでもエースを責めるものは誰もいない。この日も最後までマウンドを守り抜き、8回86球1失点で完投。2試合合計は23回299球1失点だ。迫田守昭監督(67)は「非常にいいボールを投げていた」とたたえた。
山岡に刺激を受けてきた。1年時から主戦だった2人。「山岡がいたから僕もスピードを出したいと思った」。今夏、直球は147キロを計測。プロのスカウトも注目する存在となった。
今後の進路については「監督や部長と話し合いたい」としながら、「プロが一番です。上で騒がれるように頑張りたい」と話し、プロ志望届を提出する予定だ。