専大松戸・高橋が完封 185cmサブマリン
「高校野球千葉大会・準々決勝、専大松戸1‐0拓大紅陵」(24日、千葉県野球場)
専大松戸が185センチの長身アンダースロー、高橋礼投手(3年)の好投で2年連続の4強入りを決めた。1‐0のしびれる展開で4安打完封。「五回までに点を取ってくれると思っていた。ヤバイかなと思った」と冗談めかしつつ「投手戦に持ち込めば勝てると思った」と自信をにじませた。
伸び悩んでいた中3の春、チームのコーチに勧められ、上手投げから転向した。大きな体を折りたたみ、地面スレスレから“投げ上げる”。お手本は西武・牧田だ。試合前の移動のバスでは、いつも動画を見てフォームの参考にしている。
この日も、130キロ前後の直球に、カーブ、スライダーで緩急をつけて相手をほんろう。クイック投法に加え、六回2死二塁の場面では、逆にゆったりしたフォームで遅いスライダーを投じて空振り三振。完全にタイミングを狂わせてみせた。
これで今大会は登板4試合で20イニング連続無失点。持丸修一監督(65)も「高めにさえいかなきゃ大丈夫」と信頼する。同校の夏の最高成績に並んだが「ベスト4を目指してやっているわけじゃない」と高橋。“大型サブマリン”が、春夏通じて初の甲子園への水先案内人になる。