阪神・藤川監督 才木で必勝“ダブルスライド”へ 昨季日本Sのリベンジマッチ、ソフトバンクに借り返す
「阪神(降雨中止)楽天」(8日、甲子園球場)
予定されていた楽天戦は2日連続の雨天中止となった。阪神の藤川球児監督(45)が8日、9日・ソフトバンク戦(ペイペイ)の先発に才木浩人投手(27)を指名。当初、7日の楽天戦(甲子園)に先発予定だった右腕は、過去に「経験のない」“ダブルスライド”登板に挑戦。昨季日本シリーズのリベンジマッチに向け、指揮官は「才木で精いっぱい、頑張ろうというところです」と一戦必勝の覚悟を語った。
代替試合で7日夜、販売開始になったチケットは、8日の午前中には完売した。この日も球場周辺で多くのファンが開門を待ったが、夕方から本格的に降り出す雨予報で午後3時30分に中止決定。藤川監督はファンの思いを受け止め、9日からの6連戦に向け決意を新たにした。
「ありがたいことですよね。誇りを持って戦うのみです」。近畿地方の梅雨入りが発表された6月に入って、雨天中止は3試合目だ。すでに西武戦は16日の開催が発表され、楽天戦は17日に組み込まれることが有力。異例の調整を強いられるが「雨が降って当然の季節」と泰然自若と構える。
9日からはソフトバンクとの3連戦。昨季、日本シリーズで敗れた王者を相手に、秋の前哨戦…リベンジマッチとなる。「いつも新しい一日です」と、過去の因縁を持ち込まない指揮官だが「才木で精いっぱい、また頑張ろうというところですよね」と気を引き締めた。異例の再スライド登板起用に覚悟を示した。
3日連続で予告先発に名を連ねた才木は、初めての経験に心を躍らせていた。「どういう感覚になるのか自分自身も楽しみですね。しっかりと準備してマウンドに上がりたいと思います」。この日は、まだ雨の降っていなかったグラウンドで強めのキャッチボール、キレを出す短いダッシュなどで調整。笑顔を見せながら登板に備えていた。
昨年の日本シリーズでは10月28日の第3戦(甲子園)に先発。同点で迎えた六回1死二塁から、柳町に勝ち越しの適時三塁打を浴びた。結果的にこの1球が決勝点になった。「自分の力不足」と唇をかんだ日から224日。「前回対戦は意識し過ぎず一人、一人に集中して投げたい」と誓う。
交流戦は残り8試合。4勝6敗と負けが先行する中、勝ち越しでリーグ戦再開に備えたい。「特定の誰かというより、全員が力のある打者というイメージ。どこからでも得点できる打線だと思うので一人、一人をしっかり抑えていきたいですね」と才木。求められるのは勝利、そしてチームに勢いを加速させる投球。王者の誇りを持って戦う。
