阪神・大山 2戦ぶり豪快11号弾「まだ先がある」CSへルーキー竹田に嫌なイメージ植えつけた
「阪神1-4DeNA」(20日、甲子園球場)
やられっぱなしでは終わらなかった。阪神・大山悠輔内野手(30)が七回、六回まで2安打無得点に封じられていたDeNA・竹田から、左翼席に2試合ぶりの本塁打となる11号ソロ。CSファイナルSでも対戦する可能性があるだけに、右腕の脳裏に大山怖し-を印象付けた。
曇天の甲子園に豪快なアーチをかけた。大山はこの試合一番の大歓声を浴びながら、表情を変えることなく、ダイヤモンドを一周。なかなか見せ場のなかった一戦で気を吐いた。
静まっていた聖地を一振りで沸かせた。0-2で迎えた七回、ここまで苦しめられていた竹田の直球を完璧に捉えた。快音を残した打球は、左翼席に飛び込む自身2試合ぶりとなる11号ソロ。直前まで16人連続アウトと抑え込まれていた右腕に、どでかい一発を浴びせた。
今後に向けても価値ある一本だ。DeNAは19日にCS進出を確定させた。順当にいけば、巨人とのファーストSでは、現在リーグ最多勝の東、さらにはケイ、ジャクソンといったローテを支えてきた投手たちが、先発することが予想される。
DeNAがファイナルSに勝ち上がってきた際、当たる可能性が高くなる投手の一人が竹田だ。大山も「まだ先があるので」と話すように、完璧なイメージで臨ませないためにも、大きな1点となった。
ただ、チームとしては3安打1得点とつながりを欠き、連勝は4でストップ。満員に膨れた甲子園はため息の連続だった。「残り試合も少ないですし、個人としてもチームとしても、いいところもあるし、反省するところもある。一試合一試合を大事にしてやっていく必要がある」。完璧な一発を放っても、表情は晴れなかった。
21日からは神宮、横浜とレギュラーシーズン最後のビジター3連戦。藤川監督は「最後に東京でいい試合をして、横浜でもいい報告をして、そういうゲームになります」と敵地に駆けつける虎党に勝利を届けると宣言。大山も「移動して試合があるので、しっかり準備していきたい」と力を込めた。
いい形でシーズンを締めくくり、ポストシーズンに向かうため、大山はプレー、姿勢でチームを引っ張っていく。
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