【西山秀二氏の眼】阪神は19日からの巨人3連戦は最低ひとつ勝てばいい とにかく5連敗で終わらないこと、そこだけ回避できれば
「阪神(降雨中止)中日」(17日、甲子園球場)
阪神・藤川球児監督(44)は中日戦(甲子園)が雨天中止となった17日、前半戦の勝負どころとして捉える19日からの巨人3連戦(東京ド)に向けて、岩崎、石井の3連投を辞さない構えを示した。中日戦(甲子園)は2連敗で6カードぶり負け越しを喫したが、2人の温存に成功し、コンディションは万全。2位・巨人との対戦に向けてデイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「とにかく5連敗で終わらないこと。そこだけ回避できれば」と指摘した。
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阪神は19日から巨人と前半戦最後の3連戦を戦いますが、現状のゲーム差を考えれば、最低ひとつ勝てばいいと思います。とにかく5連敗で終わらないこと。そこだけ回避できればいいです。
私にも経験がありますが、これだけ独走していても、中にいる人間の感覚としては、周りが思うほど余裕はないはずです。まだ56試合も残してますからね。逆に、変に余裕を持つ必要もないです。
後半戦以降も先を見すぎず、目の前の3連戦、その日の試合に集中することです。仮に優勝マジックが点灯したとしても、これが1桁なら別ですが30台や20台後半の数字だと、これだけ勝ってるのになかなか減らないなとか、余計な感情が入ってしまうものなので、今まで通りのスタンスで野球をすることが大事です。
首脳陣においては、仮に連敗が続いたとしても、急にローテを変えたり、無理やり投手をつぎ込んだりなど、選手に焦りが伝わるような采配を振らないことが必要です。
本当の勝負は9月にやってきます。球宴以降、どこかのチームが追い上げてくるかもしれませんが、仮に追いついてきたとしても相手は一杯一杯です。阪神はその時に備えられるだけの貯金をためてきたわけですから、とにかく慌てないことです。
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