阪神・石井 九回3人斬り!今季初星「明日も勝ちマッスル!」サヨナラ呼んだ粘投リレー

 「阪神3-2巨人」(3日、甲子園球場)

 名前がコールされれば、球場の空気が変わる。阪神・石井がしびれる接戦でこの日も好投。チームのサヨナラ勝ちを呼び込み、自身には今季初勝利が転がり込んだ。お立ち台で大歓声を浴びた右腕は「甲子園で投げられてすごく幸せです」と最高の景色をかみしめた。

 2-2と同点の九回から登板。先頭のキャベッジに右翼後方に大飛球を打たれる。それでもここは甲子園。浜風も味方し右飛に打ち取った。結局ここまで13安打を放っていた巨人打線を、わずか11球。この試合初めての三者凡退に抑えた。

 再三のピンチをしのぎ続け、回ってきたバトンだった。マウンドに向かう前、岩崎から「ピンチになると思って投げろ」と言葉をかけられた。「その覚悟で」と気を引き締めて臨んだが、危なげない投球。「すごいしんどい試合でしたけど、形的には流れを持ってこられたんじゃないかなと思う」と、うなずいた。

 6月6日のオリックス戦で強烈なライナーが頭部を直撃。「脳振とう」で離脱し、リハビリを経て1日に1軍復帰した。復帰後は2試合連続無失点で、4月5日・巨人戦から続く連続試合無失点は23に伸びた。ブルペンの頼れるピースが完全復活だ。「いつかは打たれると思うので、まずは自分のできることをしっかりやっていこうと思います」と表情を引き締めた。同級生の豊田と上がったお立ち台。最後は照れながらも「明日も、勝ちマッスル!」と笑顔で締めくくった。

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