【藤田平氏の眼】7連敗の阪神は他球団が足踏みしている間にどう立て直すか 才木「角中は四球で歩かせてもOK」の余裕あれば
「阪神1-3ロッテ」(17日、甲子園球場)
阪神は先発した才木浩人投手(26)が右手に打球が直撃した後も続投したが、踏ん張り切れずに逆転負けを喫し、今季初の7連敗となった。自身の交流戦連勝は6で止まり、連続イニング無失点も35回1/3で途切れた。本拠地に帰ってきても白星が遠いが、ヤクルトを除くセ・リーグの残り4球団も敗れ、2・5ゲーム差の首位は変わらず。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「他球団が足踏みしている間にどう立て直すか」と指摘した。
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1-0の七回1死二、三塁。才木は右手に高部のライナーが直撃した。投ゴロとして2死を奪ったが、ベンチ裏で治療を受けている。
私は打球が当たった時点で交代させて良かったと思う。確かに才木は連敗を止めようという気迫が見える投球だったし、2死二、三塁となって七回を投げ終えるまであとアウト1つ。この回まで任せたいというベンチの気持ちも理解できる。
だが、チームが勝たなければならない。才木は治療後の投球練習で変化球が抜けていたし、手負いのままで、経験豊富なしぶとい代打・角中との対戦は酷に見えた。
相手打者を押し込んでいた直球もファウルにされ、徐々にタイミングを合わされていたし、低めのボール球のフォークも振ってくれなかった。打球が当たった影響からか、4球目のフォークはほとんど落ちずに半速球のようになっていた。無理をせずに「角中と藤原のどちらかでアウトを奪う。角中は四球で歩かせてもOK」という余裕があれば良かったのだが。
結果として角中、藤原の連打で逆転を許してチームは7連敗となった。ただ、この日もセ・リーグで上位を争うチームは負けて、追い上げてきてない。2位・DeNAとの2・5ゲーム差は縮まっていなし、まだまだ試合は残っている。悲観することはない。他球団が足踏みしている間にどう立て直すか。経験のある選手が中心となって引っ張る姿に期待したい。
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