引退試合で2ラン被弾の阪神・秋山 外角低め直球勝負に「全く後悔していない。一番頑張ってきた球種とコース。打たれてスッキリ終われる」

 1回、リチャードに先制2ランを浴びた秋山(撮影・中田匡峻)
 1回、リチャード(後方)に先制2ランを浴びた秋山(撮影・中田匡峻)
 1回を投げ終えた秋山(21)を拍手で迎える阪神ナイン(撮影・北村雅宏)
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 「ウエスタン、阪神7-8ソフトバンク」(24日、鳴尾浜球場)

 阪神の秋山拓巳投手が自身の引退試合に先発し、1回2安打2失点だった。2死三塁でカウント2-2からリチャードに136キロの直球を豪快な2ランを浴びて苦笑い。登板後には岩貞から花束を渡され、涙を浮かべた。

 試合後、テレビ中継でのインタビューで「ファームで過ごした時間がすごく長く、でも本当に無駄な時間ではなかった。本当にたくさん思い出が詰まった15年間だった」と振り返った秋山。「剛速球があるわけでもないし、空振りが取れる変化球があるわけでもない。1球に対して意志をしっかりしたい、意図を持って投げるということに本当にこだわってきた」といい、この日も「どんな感情になるかと思ったが、いつも通り配球できた」と話した。

 ただ、リチャードに被弾した場面については「本来であればフォークかカットボールを投げていたが、最後真っすぐで決めたかったという思いもあって。配球じゃなくなっちゃったけど、本当に全く後悔はしていない」と説明。外角低めへのストレートは「やっぱり一番頑張ってきた球種とコースなんで。15年間の思いをぶつけて投げたけど、これでホームランを打たれてスッキリ終われるなという思い」と心境を明かした。

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