【岡義朗氏の眼】阪神逆転Vへ 追う側は踏むべき手順がある

 「阪神7-3ヤクルト」(30日、甲子園球場)

 阪神は四回に打者一巡&5得点の猛攻で首位・ヤクルトに連勝した。A・ロッドの加入、糸原&梅野の復調で一気に脆弱な下位打線という前半戦の課題を克服した猛虎。ヤクルトとのゲーム差はついに1桁の9となった。

  ◇  ◇

 逆転優勝を狙うのであればヤクルト戦の全勝と、それ以外のカードでも2勝1敗ペースが最低条件となる中で、初回の攻撃が少しばかり消極的に感じられた。

 2死から近本が死球で出塁した場面。佐藤輝が空振り三振に倒れた4球の中で、近本は二塁へのスタートを起こさなかった。小沢のクイックは手元のストップウオッチで1・3秒かかっていた。速い投手と比較すれば、0・2秒~0・3秒ほど遅く、近本の走力からすれば、かなりの確率でセーフになっていたはず。

 仮に無得点に終わったとしても、得点圏に走者を追うことで小沢にプレッシャーを与えられたはずで、前日の初回に重盗を決めて流れを引き寄せた成功例があるだけに、ここは仕掛けるべき場面だったように思う。四回に先制点が取れたからOKで済ませてほしくはない。追いかける側が勝利に近づき、差を詰めるためには、踏むべき手順というものがあるのだ。

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