“顔面自打球”から一夜明け 押し出し四球でヒーローの阪神・山本「サイコーです!」

 サヨナラの押し出し四球を選んだ山本は、歓喜のジャンプ(撮影・高部洋祐)
 9回、サヨナラ押し出しを選び、バットを掲げて喜ぶ山本(撮影・吉澤敬太)
 子供たちからのインタビューに笑顔で答える近本(左)と山本(撮影・吉澤敬太)
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 「阪神3-2ヤクルト」(5日、甲子園球場)

 阪神の山本が九回2死満塁から押し出し四球を選び、今季初のサヨナラ勝ち。いぶし銀の男は4日のヤクルト戦でファウルの打球が顔面をかすめてヘルメットを直撃し、四回の守備からベンチに退いていたが、一夜明けてのヒーローにお立ち台で「サイコーです!」と絶叫した。

 2-2の九回、眼前で代打・糸井が敬遠され、2死満塁に。「みんながつないでくれた大チャンスだったので、何とか走者をかえそうという気持ちで打席にたった」。ボール球を冷静にしっかりと見極め、最後はカウント3-1から高めに浮いたボールを見送り、歓喜のウォーターシャワーを浴びた。

 お立ち台ではキッズインタビュアーから「どうしたら山本選手みたいになれますか?」と質問され「何事にも一生懸命取り組むことが今につながっていると思います」と胸を張ったヒーロー。「僕も小さいころ、プロ野球を見てプロ野球選手になりたいと思っていました。ここにあるみんなも、1人でも多くプロ野球選手になりたいという思いを持ってくれたらうれしいです」とスタンドの子供たちに語りかけていた。

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