糸井 4号2ラン&今季初猛打賞&初盗塁 ジョンソンKOで敗戦に光

 「広島7-5阪神」(28日、マツダスタジアム)

 頼みのクリーンアップが調子を上げてきた。阪神は糸井嘉男外野手(36)が初回の先制タイムリーや、五回の4号2ランなど今季初猛打賞となる3安打3打点と活躍。4番のウィリン・ロサリオ内野手(29)も今季2度目の3安打猛打賞。9連勝の初戦は敗れたが、きょうこそやり返す!

 消え入りそうな声に悔しさをにじませた。4号2ランを含む今季初の猛打賞となる3安打3打点。最後まで見せた糸井の執念も、勝利の結果だけが遠かった。「負けて悔しいです…」。それでも昨年に続き、広島のエースをKO。ジョンソン・キラーがバットで魅せた。

 初回だ。1死三塁。1ボールから2球目を狙った。内角148キロの直球。真っ向勝負にフルスイングで応えた。白球は詰まりながらも中前で弾む。「上本が出塁して、俊介がつないでくれたチャンスだったから」と、15日のヤクルト戦以来7試合、26打席ぶりの適時打が先制点となった。

 続くロサリオの打席では、フルカウントからスタートを切った。一度はアウトの判定も、金本監督のリクエストによるリプレー検証で覆り、今季初盗塁。福留の適時二塁打で2点目のホームを踏んだ。足に不安を抱える中、必死の走塁でチームを鼓舞。三回にも右前打を放ちチャンスメークした。

 さらに五回だ。3点ビハインドで迎えた打席。無死一塁からツーシームを狙う。「絶対にひっくり返すんだ」と、低い弾道の打球はそのまま、右翼ポール左に突き刺さった。ジョンソンとは昨季、3月31日の開幕戦でも対戦。2本の適時打を含む3打点でKOした。

 阪神移籍後、対戦成績は10打数6安打、7打点。敗れたものの、エース攻略は今後に生きる。昨季、甲子園で広島の胴上げを見届けた。試合後もベンチに残り、「カープを倒して来年、ここで監督を胴上げする」と心に誓った。王者との対戦には特別思いがこもる。

 昨季広島戦の対戦打率は・297。今季もここまで同・417、4打点。ベテランの意地が成績に詰まる。敗戦に、続く言葉はない。前だけを向いてバスに乗り込んだ。前半戦のヤマ場となる9連戦はまだ初戦。ジョンソン…いや、鯉キラーが、勝利を求めてフルスイングを続けていく。

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