阪神 ドラフト3、4位で即戦力ショート 大和流出に備え獲る

 国学院大・諸見里
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 阪神が26日のドラフト会議で遊撃手の獲得を目指すことが22日、分かった。国内FA権を取得している大和内野手(29)が他球団に流出した場合に備え、即戦力として大学・社会人の遊撃手を複数リストアップ。3位か4位あたりで指名する予定で、国学院大・諸見里匠内野手(22)、立大・熊谷敬宥内野手(21)、NTT東日本・福田周平内野手(25)らがその候補。アマ球界トップクラスの守備力とスピードを持つ選手が来季、V奪回への重要なピースになる。

 先発投手陣の補強と並行して、即戦力遊撃手の獲得も今ドラフトのテーマになりそうだ。球団幹部は「ショートを守れる選手がチームに必要」と明かした。上位は先発投手陣を補強する方針を固めており、3位か4位以降で遊撃手の獲得を目指すことになる見通しだ。

 候補に挙がってくるのが立大・熊谷、国学院大・諸見里、NTT東日本・福田ら。熊谷は軽快なフットワークを生かした守備力が持ち味で、今春のリーグ戦では最多の9盗塁をマーク。6月の大学選手権では主将として59年ぶりの日本一に輝く原動力になった。

 諸見里も堅実な守備とスピードが評価されている選手。福田は小柄ながら力強いスイングと安定した守備力を生かし、今年の都市対抗野球で打率・550をマークしてMVPに当たる橋戸賞を獲得した。明大時代には大学日本代表の主将も経験し、実力、実績ともに申し分ない選手だ。

 遊撃手の補強に乗り出さなければならない理由に、今季、国内FA権を取得している大和の存在がある。本人は出場機会を決断の要因に挙げており、他球団へ移籍する可能性はゼロではない。フロントは複数年契約を提示して引き留めを図っており、首脳陣も残留を求めているが、危機管理は徹底しておかなければならない。

 入団3年目の植田が急成長を果たし、ルーキー・糸原も打撃で光るものを見せている。昨年ブレークした北條も来季の巻き返しを期しているが、選手層としては決して厚いとは言えない。競争相手を獲得することで、お互いの競争心が刺激され、一層の成長を促すというメリットもある。

 また遊撃を守れるセンスがあれば、他のポジションにコンバートしてもそつなくこなすことが可能。熊谷、諸見里、福田には阪神を含めた複数球団が調査書を提出しており、ドラフト前日から当日にかけてのシミュレーションが重要になってくる。仮に大和が流出しても、戦える布陣を整えるために、即戦力遊撃手の獲得を目指す。

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