岩貞、投球動作前のルーティンなくし復調の兆し 時間短縮が味方も自身にも好影響

 投球前に左腕を上げる岩貞=4月
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 独自の視点からプレーの真相に迫る「虎目線」。今回は不振のためファーム落ちを経験し、復帰後の2試合で復調気配を見せる岩貞祐太投手(25)にスポットを当てる。復活へのアプローチを自身の技術的視点からだけでなく、守備のリズムを考えて投球動作前のルーティンをなくした左腕。シンプルにリズムよく投げ込むことが、味方だけでなく自身の投球にも好影響を及ぼした。

 ボールを持った左腕を頭上に掲げ、捕手へのラインをイメージするように降ろしてセットポジションに入る岩貞のルーティン。だがここ2試合、その動作は消えた。サインが決まるとスッとセットポジションに入り、テンポよく投げ込む。その理由を左腕はこう明かす。

 岩貞「本当はやりたいんですが、あれをやることで守備の時間が長くなってしまう。(登録抹消前は)どうしてもボールが先行してしまう形になってしまっていたので、少しでも時間を短くしたいと思って」

 実際に今季の開幕から5月20日に出場選手登録を抹消されるまで計6試合に登板し、35回1/3で16個の四球を与えていた。コンディション不良から変化球が高めに浮き、なかなかカウントを整えることができなかった。

 勝負をフルカウントまで持ち込まれることも多く、変化球が決まらないことで直球に的を絞られた。打者にカットされることで自然と球数もかさんでいた。そんな中でもルーティンを続ければ、野手が守備に就く時間は長くなる。

 プロ野球に限らず、アマチュア球界でも語られる攻撃と守備のリズム。それは人間の集中力に起因する。一般的に集中できる時間はおおよそで最大90分とされており、周期などは個人差があると言われている。

 野球は“間のスポーツ”とされ、サッカーや他の球技のように常に動き続けているわけではない。一瞬でボールに対して動きだし、判断し、結果を残さなければならない。集中力を持続できなければおのずとミスが起こり、味方の攻撃にも悪影響を及ぼす。

 自身の技術だけでなく、復活へのアプローチとして岩貞が考えたのは守備の時間だ。チームが勝つために、すべての動作を見つめ直した結論がルーティンの排除だった。

 岩貞「やっぱり野球は一人でやるものではないですし、野手の方に守ってもらっている。だから少しでも守る時間を短くして、攻撃に入ってもらえるようにしないと」

 約2週間の調整期間を経て、「フォーム的なものとコンディション的なもので」変化球の制球力は改善。復帰後2試合は16回1/3で3四球と、球数も減ったことでイニング消化率も上がってきた。

 香田投手コーチ「能見もそうだけど、ボールを捕ったらすぐ投げる。すべてをシンプルにしていくことでテンポも上がる。それは相手打者に考える時間を与えないことにもなるよね」

 常に自分でペースを主導していくことで、投手優位の状況を作り上げる。9日のソフトバンク戦は柳田の一発に泣かされたが、強力打線を相手に7回3失点と試合は作った。「まだほんの少しですけど」と岩貞は言うが、確実に復調の兆しは見えている。

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