来季セットアッパーは岩崎 フェニックスL8戦連続0封!金本監督決めた

 セットアッパーは任せた!阪神・金本知憲監督(48)が26日、岩崎優投手(25)を来季は中継ぎとして起用する方針を明かした。貴重な救援左腕として勝利の方程式入りする。岩崎はみやざきフェニックス・リーグでも8試合連続無失点と好投。秋季キャンプではフォークに磨きをかける考えだ。チームはこの日、甲子園での秋季練習を打ち上げた。

 穏やかな秋晴れに包まれた甲子園。約3週間の秋季練習を終えた金本監督が、来季のセットアッパーを決めた。ブルペンで岩崎の投球練習を視察。直接言葉を交わし「もう、ほぼ(決まり)」と満足そうにうなずいた。

 「連投させて1イニング完璧に抑えるようにと言っていたけど、どれだけ(中継ぎに)なじんでくるか。プロでずっと先発だから、慣れもあるだろうけど、1イニングでどれだけ力を発揮できるかというね。今、一番期待している投手」

 チーム最大のアキレス腱に光明だ。超変革1年目はシーズンを通して「勝利の方程式」を固定できず、目まぐるしく中継ぎ再編を余儀なくされた。中でも左のリリーフは近年、悩まされた弱点の一つ。今季20セーブを挙げたマテオは残留濃厚だが、クローザーを新助っ人でまかなうプランも浮上する。こうした中で来季勝ちパターンの1ピースが、構想通りに埋まった。

 岩崎はシーズン終盤に中継ぎ適性を示し、みやざきフェニックス・リーグでも中継ぎで8試合に登板した。2連投目の10日・ヤクルト戦(西都)では最速146キロを記録。連投テストをクリアし、8試合連続無失点と、格の違いを見せつけた。

 宮崎での序盤は左腕特有の伸びのある直球だけで圧倒し、中盤以降は「右バッターには外からのスライダー、左バッターはインコースにスライダー」とテーマを変えて臨んだ。29日から始まる秋季キャンプでは他の投手と同様、4勤中3日ブルペン入りする予定で、フォークの精度向上に取り組んでいく。

 この日のブルペンでも全42球中、フォークを10球。「前に飛ばしたくない場面や、三振がほしいときはタテの変化が有効だと思う。今日はうまくいなかったけど、たくさん投げようと思います」と前向きに話した。

 11月13日には韓国・LGツインズと対外試合(安芸)が予定されている。フォークを試投する絶好の機会だ。指揮官の前で、この秋の成果を披露する。

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