来季も引っ張りメッセ!日本一早い開幕投手宣言、投手キャプテンも任せろ

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(35)が日本一早い開幕投手宣言だ。2日、関西国際空港から米国へ帰国した。来季は球団史上最長となる来日8年目。1日に今季最終戦を終えたばかりだが、3年連続4度目の開幕投手へ、力強く立候補した。また現役引退した福原に代わる投手キャプテンにも意欲を示した。

 ブルーのキャップと、Tシャツ、半パン。ラフなファッションに身を包む助っ人が目を見開いた。午前8時、来季の開幕投手に話題が及んだ瞬間だ。メッセンジャーが自信満々にこう言い放った。

 「今年の内容を見ても自分がやるべきだと思う。今年は全員が調子の波があったけど、昨日、球児さんともそういう話をしたんだ。来年はチームとしての波をできるだけ減らして、安定した成績を残せるようにしたいね」

 関西国際空港で毎年恒例の日本一早い開幕投手宣言だ。1日の今季最終戦。クラブハウスで藤川と意見を交わしたという。今季は2年ぶり、5度目の2桁勝利となる12勝11敗、防御率3・01。投球回数185回1/3は、堂々のリーグトップだ。3年連続4度目の大役を担う最有力であることは間違いないが「防御率、イニングは満足していない。来年はもっと投げたいし、いい数字を残したいね」とどこまでも向上心は旺盛だ。

 今季は外国人キャプテンとして助っ人勢を束ねた。キャンプ中は食事に誘い、練習でも日本流を伝授した。投手キャプテンの福原が今季限りで現役引退。次期Cマークは未定だが、メッセンジャーはリーダを担う自覚十分だ。

 「福原さんの退団は寂しいことだけどこれは仕方ない。自分としてはどんどん若手に教えていきたい。何か聞かれたらアドバイスをしたり、いい手本になれるようにしたいね」

 若手捕手の育成にも意欲的だ。近年は正捕手不在だが「自分の責任で投げているけど、いい捕手ばかり。もう少し肩の力を抜けば、もっといい捕手になれるよ」と優しく背中を押す。9月24日・中日戦(ナゴヤドーム)のヒーローインタビューで、ファンへ残留を約束。来日8年目となればバッキー、ウィリアムスを超えて球団助っ人史上最長となる。最後は「アリガトウ!シーユー!」と手を振って搭乗ゲートへ向かった。198センチの大きな背中が頼もしい。

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