掛布2軍監督 台湾Wリーグは登竜門

 阪神・掛布雅之2軍監督(60)が14日、台湾で開催中のアジア・ウインターリーグを視察するため、関西空港から空路現地入りした。同大会では横田慎太郎外野手(20)、陽川尚将内野手(24)、岩貞祐太投手(24)、育成の田面功二郎投手(25)の4選手が奮闘中。同リーグを若虎1軍入りへの登竜門とするべく、その目で見極める。

 掛布2軍監督の脳裏には10年後、20年後の阪神のあるべき姿が描かれていた。アジア・ウインターリーグへの旅路。横田ら若虎の現状、そして将来の猛虎のために考えを巡らせる。背番号31が描く選手育成ストーリーの第一歩が、この視察に込められていた。

 「どういうレベルでやっているのか。意味のある野球だと思うのでね。1軍への登竜門的な野球であってほしいよね。興味も増えるだろうし、行きたいと思う選手も増えるかもしれない。環境もね。帰ったら本部長とも話ができると思うし、金本監督とも話して、無駄にはしたくないね」

 11月28日に開幕し、プレーオフまで進めば全19試合をこなす。NPB所属の若手を派遣する日本の他に韓国、中国、欧州連合、台湾アマチュアの全5チームが参加。次代を担う若手選手が、試合漬けの毎日を送る。秋季キャンプで疲弊した体にムチを打ち、挑んでいる若虎戦士。だが、それだけの価値が異国の地にあるかもしれない。

 「行った以上はどんなレベルであっても自分の形にこだわって、数字に対する結果というのは一緒ですよ。陽川には4、5本は(本塁打を)打てと言っているし、横田には『数字を先に追っかけると崩れるから、とにかく形にこだわって後から数字がついてくる順序にしてくれ』と」

 陽川はここまで12試合に出場し打率・381、1本塁打。横田も11試合で打率・300、1本塁打と結果を残している。岩貞、田面の投手陣も奮闘中だ。

 この日は、宿舎のある台中市内で若虎4選手と食事。彼らから同リーグのレベル、環境面などの意見を聞き取り、再び考えを巡らせた。若手育成への熱い気持ちを胸に、掛布2軍監督が台湾の地に降り立った。

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