藤浪6回2失点で勝てず…燕斬り失敗

 「阪神2-5ヤクルト」(21日、甲子園球場)

 阪神・藤浪は思わず天を仰いだ。マートンの遊ゴロで同点に追いついた直後の四回。先頭・雄平に投じたカットボールが甘く入ってしまった。「もったいなかった。痛かった」。打球は無風の上空を突き進み、右中間フェンスを軽々越えた。勝ち越しとなる一発を浴び、エースの顔がゆがんだ。

 序盤から制球に苦しみ、初回は3つの四球で2死満塁のピンチ。三回1死一塁は山田に左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びた。

 6回3安打2失点。「中盤以降は立て直すことができた」と粘りの投球はできた。初回、畠山から奪った三振は通算500奪三振と節目の数字だったが、欲しかったのはチームの勝利だけだった。

 前回登板した15日・中日戦は、8回無失点。中西投手コーチは、勝負の12連戦を「藤浪中心ローテ」とし、まずは中5日で今季4勝負けなしのヤクルト戦にぶつけた。「先発として長いイニングを投げないといけなかった」。藤浪は反省を糧に、前進する。

 次回登板について現時点では中4日で26日・広島戦に向かう方向。中西コーチが「相手にもよるな」と話す通り、優勝争いをするチームを見ながら最終判断される。「ここまできたら疲労とか言ってられない。大丈夫です」とフル回転を誓う右腕を信じるしかない。

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