遼馬、同郷江越と初のお立ち台で旋風や

 阪神・松田遼馬投手(20)が5日、長崎県の島原市営球場でドラフト3位・江越大賀外野手(21)=駒大=との合同自主トレを公開した。50試合登板を今季の目標に掲げる最速153キロ右腕は、同郷の先輩である江越とお立ち台での共演を熱望。聖地に“島原の乱”を巻き起こし、タテジマを優勝へと導く。

 勝負の4年目を迎えた松田が、生まれ故郷で力強く宣言した。胸に宿した二大目標。50試合登板。もうひとつは同郷の先輩であるドラフト3位・江越とのお立ち台共演だ。

 「ヒーローインタビューはまだ一度もやっていないので、今年は(お立ち台に)上がりたいです。江越さんと一緒に上がれれば、(島原の)方言もしゃべれますね」

 プロ3年間で33試合に登板したが、いまだ立てていない特別なステージ。今年は島原半島で育った者同士で、チームの勝利に貢献し、試合後の聖地を独占する。

 「おっどみゃ~は、これからもガマ出します(僕たちはこれからも頑張ります)」と虎党にさらなる飛躍を約束し、故郷への恩返しも果たすつもりだ。

 新しい年を迎え、松田は江越との共闘を誓った。チームの優勝に向かってひた走る-。球団創設80周年を迎えた節目の年。狙うはただ一点、10年ぶりのリーグ優勝、そして30年ぶりの日本一だ。

 かつてはライバルだった両者。中学時代には投手・江越に完敗を喫した過去もある。だが、これからは日本一を目指す同志。「こうやって阪神で一緒にやるのも何かの縁ですし、頑張っていきたいですね」と意を新たにした。

 なんとしてでも、2つの目標を実現させる。そのために「今年こそはケガをしないようにしたい」と松田。昨年はキャンプ中に右肘痛を発症して離脱。シーズン終盤に復活を遂げたが、登板はわずか6試合に終わった。

 「1年間ケガをせずに1軍にいることができれば、50試合登板もいけると思います」。現在も右肘のトレーニングに重点を置く。「失敗しているので、そこ(右肘のケア)は徹底していきたい」と同じ過ちを繰り返さない重要性を強調した。

 歴史上、最大規模の一揆として知られる島原の乱。自慢の快速球がライバル球団を蹴落とし、乱す武器となる。願うは江越と投打熱血共演。まだ見ぬ景色を追い求め、遼馬が戦いに挑む。

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