和田虎V奪回へ奇跡を!GCに6連勝や

 9年ぶりVへ奇跡を起こす!阪神・和田豊監督(52)は8日、今季最後の巨人3連戦(9日~・甲子園)を皮切りに、広島、ヤクルトと戦う9連戦を前に必勝宣言。残り20試合で首位・巨人と4・5ゲーム差の3位と厳しい状況ながら、まずは直接対決に全勝し、再び猛虎の力を呼び覚ます構えだ。

 昨季のような思いは二度とゴメンだ。ならば、まだ逆転Vをあきらめるわけにはいかない。残りは20試合。首位・巨人と4・5差。困難とも思える数字が並ぶ。だが、可能性はゼロではない。9日からは首位・巨人、2位・広島との直接対決が待っているからだ。

 「もう一回、勝負できるところまでいかないとな」。和田監督の言葉に力がこもる。迎える今季最後の伝統の一戦。「そこまでに何とか差を詰めて」。そう話していた指揮官だが、前カードの中日3連戦で想定外の3連敗。その差は広がった。

 前日の試合後は「可能性のある限り、何が起こるか分からない気持ちで」と話した和田監督。だが、それは何かが起こることを待つ、消極的な言葉だ。連敗で自身の心に巣くい始める“弱さ”を振り払うかのように、指揮官は前言を撤回してあらためて言い切った。

 「起こるじゃなくて、起こさないとな!」

 猛虎は徳俵に足がかかった状態だが、そこにあるのは決して絶望ではない。巨人との3連戦、続く12日からの2位・広島との3連戦(甲子園)も勝ち続ければ、一気に頂点への道が開けてくる。

 それを「奇跡」と呼ぶとしても、固く信じなければ、その頭上に歓喜の声は降り注がない。今季、甲子園での対戦成績は巨人と6勝3敗、広島と4勝1敗。聖地では上位2チームに強さを誇る。後は臆せず戦えばいい。

 起爆剤もある。背中の痛みで2軍調整中の西岡が、早ければ今週中にも1軍復帰の見込み。指揮官は「(復帰は)仕上がったときだな」と慎重な姿勢も「起爆剤になる?そうだな」と勝負強い西岡の復帰を心待ちにする。

 右肘痛の中継ぎ右腕・松田も1軍復帰間近。総力を結集して正念場の戦いへ臨む。「去年とは違う姿を見せたい」と言い続けた和田監督。今がそのとき。待つだけで訪れる栄光などない。大失速の屈辱を胸に、どう1年を過ごしたか。強い思いが引き寄せる逆転のドラマを、人々は「奇跡」と呼ぶだけだ。

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