歳内も撃沈6失点KO…またまた投壊

 「ヤクルト13‐4阪神」(7日、神宮)

 阪神投手陣が炎上した。先発の歳内宏明投手(21)が四回途中まで投げて6失点と打ち込まれると、その後に登板した投手も相手打線を止められなかった。これで2008年以来の6試合連続2桁被安打で、今年の夏のロードは、カード負け越しでのスタートとなった。

 わずか1週間前の歓喜は、無情の安打の雨にかき消された。今季3度目の先発マウンドに臨んだ歳内。相手は7月30日に聖地でプロ初勝利を挙げたヤクルト。だが2勝目を狙う右腕は、強力打線の猛攻にあえなく屈した。

 「(調子は)良くもなく、悪くもなくという感じだった。(初回から)飛ばしていったんですけど」。悔しさに打ちひしがれ、その後の言葉が続かない。

 立ち上がりは順調だった。1点の援護を受けた初回は、上位打線を三者凡退に仕留める。三回は2死二、三塁という危機を迎えたが、上田を空振り三振に斬り伏せ無失点。何とかこの粘りで…。その虎党の願いは、粉々に打ち砕かれる。

 惨劇は四回に待っていた。1死一、三塁から畠山に左前打を許して同点。そして‐。

 「球は甘くなかった。コースも良かったと思う」という内角直球を、森岡に右翼席へと運ばれる勝ち越し3ランを被弾。あっという間の逆転劇だが、これだけでは終わらない。さらに2死から連打され、歳内は後の投手にマウンドを託した。

 前日に「狭いなと思った。球を低めに集めることですね」と話していた初登板となる神宮球場。先のイニングを考えず全力で、その中でも細心の注意を払ったはずだった。それでも3回2/3を6失点KO。厳しい現実だけが、歳内の中に残った。

 天国から地獄。1週間前はプロ初勝利を挙げ、無数のフラッシュを浴びた歳内だったが、この日はクラブハウスまでの道のりで虎党の罵声にさらされた。

 和田監督も「(球に)勢いがあったから抑えられていたところもあった。後は走者を背負ってから。いないときはリズムがいいが…」と悔やむ。“死のロード”が、失点の数だけ重苦しさを増した。

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