ルーキー梅野に“ヤジ”の最終試練

 阪神が28日に東京ドームで行われる巨人との開幕戦に、捕手3人態勢で臨む方針であることが17日、明らかになった。

 現時点で藤井、清水は当確とみられ、残り1枠を新人の梅野と移籍のベテラン鶴岡で争うことになる見込み。黒田ヘッドコーチは梅野に関してオープン戦最後まで帯同させて、力量を見極めることを明言。その中で重要な要素となるのが、“ファンの声援”だ。

 「ルーキーの中にはお客さんが入って真っ白になってしまうやつもいる。そこらへんをまだ見極めなあかん」と明かした黒田ヘッド。アマ時代に大観衆の前でプレーする機会がなかった選手の中には、突然、浮足立つ傾向が見られる。

 さらに捕手は常にゲームの流れを注視し、冷静に色んな指示を出さなければいけないポジション。甲子園は4万人を超えるファンが詰めかけ、ヤジや歓声も大きいだけに、観客が入る残り5試合でプレーぶりを注視していく方針だ。

 ここまでは大きな問題もなくプレーしており、打率も・250とまずまずの成績を収めている。「大学時代はずっとここを目指してきたんで」と神宮での全体練習を終え充実の表情を浮かべた梅野。大観衆の前でも、冷静さを保てるか‐。

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