江夏氏が藤浪ベタ褒め!新人王獲れる

 「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)

 20世紀最高の左腕が快挙達成を予見だ!阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が、沖縄・宜野座キャンプの最終クール初日に、フリー打撃に初登板。打者2人に対して、計32球を投じた。見守った阪神OBで野球評論家の江夏豊氏(64)は、その球威を絶賛。今季の新人王獲得に太鼓判を押した。

 大投手の鋭い視線が、背番号「19」に向けられる。登板前のブルペンでは投手後方から、そしてフリー打撃登板ではネット裏から、江夏氏は藤浪の投球を見つめ続けた。そして…「正直言って、想像していた以上に良かった」。黄金右腕の投じた快速球は、伝説の左腕をもうならせた。

 打者2人と対峙(たいじ)した藤浪。最初の打者・森田には中堅左へ被弾したが、続く小豆畑には初球の直球でバットをへし折るなど、大器の片りんを見せつけた。

 その球筋、球威を目の当たりした江夏氏。「右打者(小豆畑)の懐に、かなり力のある球を投げていた。面白い素材だね」。古巣に誕生したスター候補生の印象を、楽しげな口調で語った。

 先発陣に不安が残る阪神だが「あれなら、使った方がいい、となるんじゃないか」と開幕ローテ入りを後押し。そして「自分は早くてオールスターぐらい(の時期)から出てくればと思っていたが、十分新人王候補になれるよ」と、藤浪の新人王獲得に太鼓判を押した。

 自身は高卒新人として阪神に入団した67年にシーズン225奪三振を記録した。惜しくも新人王は逃したが、大投手の一歩をしるした。その江夏氏をして「投手としてのセンスは、素晴らしいものを持っている。それは高校野球で実証されている」と言わしめるほどだ。

 ライバルの日本ハム・大谷は投手と野手の「二刀流」で話題を呼ぶが、「どこかの球団はいい素材を二刀流、三刀流と言っているが、藤浪くんは一刀流で十分だな」と笑った。投手道を極めた左腕から、これ以上ない称賛の言葉。江夏氏は藤浪に、次代の猛虎を担う未来を見た。

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