リーグ戦再開を前に、阪神に激震が走った。藤川球児投手(31)が19日、大阪府内の病院でMRI検査を受け、右大腿骨(だいたいこつ)骨挫傷と診断された。20日に出場選手登録を抹消される。14日・西武戦(西武D)でのブルペン投球中に右膝を負傷した。全治期間は不明だが、藤川は復帰に時間がかかることを示唆した。
絶対的守護神、藤川球児が戦線離脱‐。リーグ戦再開後の反攻を狙うチームにとって、欠かせない重要なピースが抜け落ちた。「チームが仕切り直しというところで、申し訳ない」と藤川。苦渋の決断を下した。
甲子園で行われた全体練習を休み、大阪府内の病院で右膝の検査を受けた。下された診断は「右大腿骨骨挫傷」。常川チーフトレーナーが「右膝の外に痛みがある。ひねる動きに制限がある」と説明し、「明日よりファームで再調整してもらう」と出場選手登録を抹消することを明らかにした。
藤川は14日の西武戦でブルペン投球中にプレートに右足を引っかけ、膝に痛みを覚えたという。「無理すればいけるんじゃないかと思った」と話すが、17日のロッテ戦(QVC)で1点リードの九回に登板し、里崎に痛恨の同点打を浴びた。
「ロッテ戦で投げてうまくいかなかった。うまくいっていれば、だましながらいこうかなと思ったけど」と、戦線から一時離脱することを決めた。「ロッテ戦で追いつかれたのが悔しい。早く(離脱を)判断していれば…。(交流戦は)あと1試合だったんで頑張りたかったけど、(チームの成績を)5割に戻せなかった」と唇をかんだ。
20日に登録を抹消され、最短で30日のヤクルト戦(神宮)から復帰できるが、藤川は「最短でいきたいけど、難しいんじゃないかな」と表情を曇らせる。「急ぎたい思いはあるけど、万全の状態で帰ってこないと、勝ちを負けにしてしまう。出るからには言い訳できない」と、守護神ならではの苦悩を吐露した。
さらに「(右足は)軸足なんで肩、肘にくる可能性もある。(復帰を急ぐことは)危険性を伴うと、トレーナーからも言われている」と話す。「思っていたより重い診断だった。監督と話し合って(登録抹消を)決めた」。焦らず、じっくりと2軍でけがを癒やす意向だ。
「できるだけ早く帰ってきて、いい仕事をしたい」。最後は明るい表情で前を向いた。絶対的な守護神を欠いた和田阪神。今こそ一丸となって、窮地を脱するチーム力が求められる。「いっぱいいい投手がいますから」。投手キャプテンは、チームメートの力を信じている。
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