阪神の新井貴浩内野手(35)が、5日の楽天戦(Kスタ宮城)でスタメン復帰する可能性が4日、高くなった。札幌から空路移動したチームは、同球場で若手中心の指名練習。マートンとともに免除されていた新井も休日返上で参加すると、シーズン中では異例の計276スイングの打ち込みを行った。悩める主砲が杜の都仙台で完全復活を期す。
乾いた打球音が一定の間隔で球場に響く。春のキャンプにも似た光景。一心不乱にバットを振った。和田監督に有田ヘッドコーチ、高野球団本部長らが見守る中で、新井が必死にもがいていた。豪打復活へ。休日返上の打ち込みは、確かな手応えになったようだった。
二塁後方にいた和田監督が、40スイングを超えてケージ横に立った。まずは多田打撃投手に、遅いボールを投げるよう要求。バットの出し方から、下半身の使い方まで、直接指導を行った。101球で渡辺打撃投手に交代して、さらに振り込むこと102球。ロングティー、ティー打撃と合わせて約1時間、実に276スイングの打ち込みだ。
「あとは試合で結果が出れば。もうちょっと、もう一歩踏み出せば元の新井に戻る。そこまできているよ」。熱血指導した和田監督は、主砲の完全復活を確信した。2、3日の日本ハム戦は代打での出場。4試合ぶりのスタメン復帰について、指揮官は「1打席?そんなことないよ」と、笑って可能性を示唆した。
午前中には関本、鳥谷らと、昨年に続いて玉浦小学校を慰問。給食を一緒に食べるなどして、被災地の子供と熱心に触れ合った。「楽しかったよ。すごく元気よくあいさつできているし、校歌も大きな声で歌ってくれてね」。教室に入ると、心待ちにしていた生徒の笑顔があった。励ますつもりの訪問が、いつの間にか逆に元気をもらっていた。
「みんなのことは絶対に忘れません。頑張っている姿を見て、本当にすごいなと思いました。これからも応援してくれていると思って、いつも以上に頑張りたいです」
全校生徒の前で活躍を強く誓った。休日返上練習ですぐ行動に移すと、必死にバットを振り込んだ。「長く打たせてもらえるということだったんで。徐々に良くなってるんじゃないかな。いい練習になった」と新井。打撃について、多くを語ることはなかった。復活は結果で示す。杜の都仙台が、その場所となるはずだ。
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