「阪神5-0広島」(25日、甲子園)
阪神は負の連鎖を断ち切った。頭上を覆った黒雲。払いのけた先に、青空が待っていた。大竹に40球を投げさせた初回の先制パンチ。点数以上の重みを持った2点。完封負けを喫した前夜の重苦しさをはねのけた。
赤鬼が走る。初回、2死一、二塁。フルカウントからの133キロシュート。振り抜いた。一、二塁間を破る。真っ赤な顔でブラゼルが駆けた。先制の右前適時打。最終打者となった前夜。僚友・メッセンジャーの好投をフイにした借りを同じ場所、同じ相手に返した。
「昨日は昨日で終わったこと。その瞬間を全力で戦うだけさ」。淡々と振り返るB砲。だが、価値は絶大だ。直前で新井が三ゴロに倒れ、一度はしぼみかけた好機を広げ、金本の右前適時打へつなげた。仮にゼロで終わっていれば、負の流れが継続していた可能性もある。
完封返しに成功した和田監督は、2点目をたたき出した金本の一打を勝因に挙げた。「ブラゼルが1点目のヒットを打ってくれたけど、ただ、その後のカネの2点目が大きい。初回の1点は、リードした感じがしないし、あそこで2点目を打ってくれると、優位に進められる」と、ベテランの集中力に敬意を表した。
「チャンスに打てて良かったです」。金本は球団広報にコメントを託し、試合後も黙々と素振りを重ねた。今日で終わりじゃない。明日がある。ひたむきな姿が、今後もタテジマを率いる。
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