「阪神春季キャンプ」(16日、宜野座)
一塁のレギュラーを争う阪神の城島健司捕手(35)とクレイグ・ブラゼル内野手(31)が16日、宜野座ドーム内で一緒に特守を受けた。当初は城島のみが受ける予定だったが、突然、ブラ砲が乱入。互いにゲキを飛ばし、ジョーがブラのベルトを引っ張って前に出るシーンもあり、約20分、火花を散らしながら?切磋琢磨した。
城島とノックバットを持った久慈内野守備走塁コーチが宜野座ドームに姿を現した。その様子にネットの向こうで走っていたブラゼルが気づいた。ジョーがノックの準備を始めると、ブラ砲がグラブを手に接近。一塁の定位置を争う2人が肩を並べて特守を始めた。
序盤は淡々と久慈コーチが放つノックをさばいていたが、ジョーが43球目に右サイドのボールに飛びついた。すると負けじとブラゼルも両サイドのボールに飛びつき始めた。その姿を見た城島が「今のはオレだったら捕れる!!」と声をかけると、場の空気が一気にヒートアップした。
一塁の守備を想定した痛烈な打球に対しても、懸命にグラブを伸ばし、互いに笑みを浮かべ、ゲキを飛ばしながらノックを受けた2人。同コーチから「ラスト3本でフィニッシュ」の声がかかると、ジョーがブラ砲のベルトを引っ張り「オレがやる!」と巨体を強引に退かせてチェンジ。鮮やかなダイビングキャッチを見せて特守を終えると、ブラゼルもノーミスで対抗して見せた。
約20分間、計130球を勢いよく消化した2人。終了後はともにその場に座り込み、充実の表情を浮かべた。久慈コーチによると、人工芝の打球を確認するために城島から申し出があり、そこへブラゼルが“乱入”したという。「もちろん2人でやった方が楽しめたし、たまたまタイミングが合った」とブラ砲が言えば、その発言を報道陣から伝えられた城島も「そうなの?ありがとうございます!」と笑う。
久慈コーチは城島のグラブさばきについて「全然、問題ない。あとは走者がいるときの動きとか、実戦に向けてね。そこも意欲的に聞いてくる」と評価。昨年8月に手術した左膝についても「あれだけやれるんだから問題ない」と目を細める。
4番をも打てる城島の捕手断念は、その守備力や打順の並びを考えても大きな痛手。ただ野手挑戦は自身にとってプラスになるだけでなく、その場が安泰ではなくなったブラゼルらが危機感を抱き、チームに大きな相乗効果を生み出している。
この日、ドーム内がヒートアップした2人の特守は、まさにその象徴。外野も巻き込んだ激しい定位置争いは、まだまだ続いていく。
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