阪神・藤川球児投手(29)が18日、大阪府和泉市の大阪府立母子保険総合医療センターと兵庫県神戸市の兵庫県立こども病院を訪問し、双方の施設のクリスマス会に参加した。質問コーナーで「5年後の夢」を問われ「教育の道に進みたい」と、将来的に教職を目指す人生プランを激白。引退後のセカンドキャリアとして、長年温め胸に描いてきた夢を初めて明らかにした。
◇ ◇
リップサービスではなかった。日本を代表する守護神が抱く人生プランは、教師への転身。藤川が初めて第2の人生に言及した。「夢として大きく学校の先生になりたい」。ボールをペンに持ち替え、教育者として全力投球する夢を明かした。
「藤川さんは5年後、何をしてますか?」
病気と闘う子供の問いに、藤川は真剣だった。34歳の自分を思い描き、ハッキリと目標を口にした。「何年先になるか分からないけど、大学に行きたいです。教育を勉強し、その道に進みたいと思っています」。その夢が5年後か、10年先になるかは分からない。野球人生を全うした先に「もう1つの人生を過ごしてみたい」と考え始めたのは、3年前からだった。
「自分が尊敬できる人を考えたら学校の先生だった。目標の1つです」
きっかけは南海ホークスで活躍し、引退後に教育免許を取得した高畠導宏氏をモデルにしたNHKドラマ『フルスイング』だった。既に英子夫人にも相談済みで「何度か話したけど『あなたが好きなことをしたらいい』って言ってもらっている」と、ばく然とした夢ではないことを強調した。
現在も暇を見つけては教育方法など、テレビや本など独学で勉強中だ。会の中では、子供から「阪神の監督になりたいですか?」とも問われたが、「タイガースの監督はやりたくないですね」と苦笑。「それより教育に役立てられるように、少年野球の監督とかやってみたいです」と具体的な教育プランを明かした。
「ユニホームを脱いだあとも誇れる人間になりたい。子供にとって一番大事な時期を一緒に過ごしたいんです」。子を持つ親として、1人の人間として、子供たちの希望になりたい。阪神での全力投球の先に、藤川の第2の人生が待っている。






