「プロ野球ドラフト会議」(29日、東京)
ドラフトという晴れの日。阪神からドラフト4位で指名された秋山拓巳投手(18)=西条=は、悔し涙にくれた。もっと上位で…そんな思いが涙となったが、気持ちは切り替えた。今春、夏と150キロの剛球を披露した甲子園に、秋山が帰ってくる。
◇ ◇
もう暗くなった午後5時45分。田辺監督、3年生の野球仲間に付き添われるように秋山は会見場に設定された、グラウンドに現れた。その目はうるむどころか、泣いていた。「悔しい気持ちでいっぱいです」。開口一番にそう言うと、「できれば上位で、1位と思っていた」とつないだ。
確かにドラフト会議前は“外れ1位”と予想されていた。それが指名がどんどん進んでも、自分の名前は一向に挙がらない。「同じ甲子園組が指名されていって、名前も知らない選手も出てきて…。実力ないのか…。やっと4位。悔しい気持ちが強いです」と口を結んだ。
しかし、あこがれのプロのユニホームに袖を通せることは決まった。「阪神も(指名が)あるかなとは思っていた」という。今春、夏と不完全燃焼に終わった甲子園のマウンドに戻れる。「甲子園が本拠地。投げられる喜びはある。ファンがすごい。いい結果を残したらものすごい喜んでもらえる球場」。さらに城島が来季から加わることに「友達から入団のことを聞いて、ああそうかくらいだったですが、すごい捕手。1軍で受けてもらえることができたら」と夢をふくらませる。
最速150キロより、高校通算48本塁打を評価する球団もあった。しかし、本人は投手にこだわる。「投手一本で(プロで)勝負したい」ときっぱり。「先発で早く(1軍の)マウンドに立ちたい。そのためにもしっかりした体作りをしていきたい」と将来を見据え、既に下半身中心の強化を始めている。
涙のドラフト4位から始まるプロ生活。秋山は“屈辱”のスタートと自認する。「菊池はすごい投手。いつか追いつきたい」。それが今、言える約束だ。






