稀勢、綱とりに意欲「気負わずに」

 「大相撲・名古屋場所」(7月10日初日、愛知県体育館)

 日本相撲協会は27日、大相撲名古屋場所の新番付を発表し、2場所連続で13勝を挙げ、綱とりに挑む大関稀勢の里が先場所に続いて東の正位に就いた。ブラジル出身の魁聖とジョージア出身の栃ノ心がともに同国初の新関脇になった。新入幕は北はり磨だけで、初土俵から所要85場所での昇進は史上9番目の遅さ。

 鮮やかなエンジの着物に身を包み、稀勢の里が綱とりの意欲を口にした。愛知県長久手市の田子ノ浦部屋宿舎で会見を行い、「順調にけいこができている。気負わずに初日を迎えたい」と穏やかな笑みを浮かべた。

 先場所は13日目から白鵬、鶴竜に連敗し、綱とりの可能性が消えたが、千秋楽で日馬富士に勝って13勝を挙げた。「千秋楽で勝ったことが自信になるし、最後まで集中できたことはよかった」と手ごたえを感じている。

 名古屋入り前に香川県内で合宿を行い、多くのファンから激励を受けた。「ここまで応援してくれる人がいると思うと恩返ししたい気持ちになる」。7月3日で30歳になるが「体も気持ちも元気。30歳はあくまでも通過点」と前を向いた。

 入門時の親方(元横綱隆の里)は83年名古屋で横綱昇進を決めた。くしくも年齢は同じ30歳。「10年間指導してもらった。今もありがたいです」と今場所の励みとする。まずは悲願の初優勝が最高位への道となる。

 今後は7月2日からの二所ノ関一門の連合稽古に参加。「ひとつひとつ内容のある稽古をして、平常心で自信を持って初日の土俵に上がりたい」。輝く目で勝負の場所を見据えた。

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