稀勢の里、悲願V&綱とり夢散

 「大相撲夏場所・14日目」(21日、両国国技館)

 白鵬が日馬富士との横綱対決を寄り切りで制して14勝目を挙げ、1敗で追っていた大関稀勢の里が横綱鶴竜に敗れたため、千秋楽を待たずに、史上最多を更新する2場所連続37回目の優勝を果たした。

 悲願はまたも砕け散り、悔しさがあふれ出た。前日に白鵬との全勝対決に敗れ、負けられなくなった稀勢の里。だが、立ち合いで横綱鶴竜に右上手を許し、右の外掛けで崩されると、相手の寄りにあっさり土俵を割った。

 さらに土俵を飛び降りた際、土俵の角に左すねをぶつけて打撲。支度部屋に戻ると、顔を紅潮させて何度も「アーッ」「クソッ」と大声を上げるなど、冷静だった前日とはうって変わって荒れ模様で、報道陣の質問にもほとんど答えなかった。

 初優勝と今場所の綱とりが完全消滅したが、千秋楽の日馬富士戦も負けられない。八角理事長(元横綱北勝海)は「あしたがもっと大事になってくる。あした取ってみてからだね」と、勝てば来場所が綱とりになる可能性を示唆した。まだ戦いは終わっていない。

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