白鵬、友綱部屋に出向き直接謝罪

 「大相撲夏場所・6日目」(13日、両国国技館)

 横綱白鵬は逸ノ城を突き落として6連勝とした。場所入り前には都内の友綱部屋に出向き、審判部の友綱副部長(元関脇魁輝)に、連日の駄目押しまがいの行為で土俵外を騒がせたことをわびた。大関豪栄道が関脇琴勇輝に押し出されて初黒星。全勝は白鵬と大関稀勢の里の2人になった。

 角界の頂点に立つ大横綱が反省の意を表した。朝、都内の自宅から宮城野部屋へ向かう途中、友綱部屋に立ち寄り、友綱副部長に土俵外で騒ぎを起こしたことを謝罪した。友綱副部長は「『お騒がせしてすみません』というようなことだった」と説明した。

 2日目の宝富士、4日目の正代、5日目の魁聖戦と、3度も勝負が決まった後に駄目押しまがいの行為をした。場所前の力士会では審判部から駄目押し禁止を言い渡されたにもかかわらず、一向にやめる気配がなく、友綱副部長は前夜、白鵬の師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)にきちんと注意をしているのかを電話で確認した。

 宮城野親方は4日目にNHKで解説を担当した際、放送の中で「部屋に戻ったら、しっかり注意をします」と話していた。友綱副部長は「放送の中で言っていた通り、『ちゃんと注意をしているのか』と聞いた。宮城野さんは『注意した』と言っていた」と話した。白鵬はこのことを宮城野親方から伝え聞き、友綱部屋を訪問した。

 取組では逸ノ城を土俵上にたたきつけての6連勝で、駄目押しをする場面はなかった。帰り際には「師匠も解説で言っていましたから(注意されました)ね。熱くなるというのは、自分の中にあるのかもしれません。でも、(駄目押しをしないように)意識してやっていかないとダメですね」。殊勝に言葉を結んだ大横綱が残りの9日間、全力士の模範となれるか。

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