豪栄道7勝目 かど番脱出へ逆王手

 「大相撲初場所・14日目」(24日、両国国技館)

 かど番の大関豪栄道が、関脇碧山を左からの上手ひねりで下して7勝目。2連勝で星を五分に戻した。千秋楽の大関琴奨菊戦にかど番脱出を懸ける。関脇逸ノ城は幕内では約6年ぶりとなる水入りの大相撲で照ノ富士を寄り切った。13日目に史上最多33回目の優勝を決めた横綱白鵬は、横綱日馬富士に寄り切りで完勝して14連勝。史上4人目の幕内通算800勝を達成し、千秋楽に一昨年夏場所以来となる11回目の全勝Vを目指す。

 ギリギリの状況に追い込まれてこそ、この男の真骨頂は最大限に発揮される。豪栄道は立ち合いで低く鋭く踏み込んで、左前みつをがっちりとつかんだ。そこから頭を付けて、右下手も引いて万全の形に持ち込む。最後は左上手からひねりながら右からも投げを打つ合わせ技で、碧山の195キロの巨体を豪快に転がした。

 12日目に鶴竜に敗れて7敗目を喫し、大関を死守するには1敗も許されない苦境に立たされた。しかし、そこから不屈の闘志で遠藤、碧山を連破。7勝7敗とタイに戻して、大関琴奨菊戦にすべてを懸けることになった。「きのう(13日目)、きょう(14日目)は迷いなくいけている。いい緊張感で相撲が取れていると思う」と納得のいく内容に前向きな言葉が並んだ。

 北の湖理事長(元横綱)は、「琴奨菊とはけんか四つ。自分の形になれるかどうかだろう」と勝負のポイントを挙げた。

 豪栄道は無心を強調。「対戦相手は関係ない。自分の相撲を取るだけ。緊張するとは思うけど、自分を信じてやるだけ」と、勝ち越しへ向けて並々ならぬ決意を示した。3月の地元・大阪場所で大関としての晴れ姿を見せるためにも、絶対に負けられない戦いで男気あふれる勝負を制する。

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