北の湖理事長「後世に相撲を残す」

 28日に内閣府から公益財団法人への移行認可を受けた日本相撲協会は30日、登記を終え、北の湖理事長(元横綱)が東京・両国国技館で記者会見した。

 左右に額入りの認定書と「公益財団法人日本相撲協会」の相撲文字。間にはさまれるように席についた同理事長は「今日から新たなスタートを切ることになりました。国民の皆さま、ファンの皆さまの支持を得られるような相撲協会にしていきたい」と抱負を語った。

 新法人に移行するに当たり、最も難しかった点については「相撲は文化。その伝統を守ること」を挙げ「今後100年、200年と後世に相撲を残していくという自覚を持ってやっていきたい」と決意を口にした。

 問題視された継承に高額の金銭授受が伴う年寄名跡については、新制度では継承者が指導料を支払う仕組みとなった。同理事長は「報酬を払う払わないは個人の問題」とし、従来の継承とは違うことを強調した。

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