遠藤、黒星発進も手応え

 「大相撲九州場所・初日」(10日、福岡国際センター)

 注目を集める西前頭7枚目遠藤(23)=追手風=は、東同7枚目豊響(28)=境川=に押し倒されて敗れ、黒星発進となった。それでも、新入幕の先場所で9勝しながら、途中休場に追い込まれた左足首負傷の回復には自信をみせた。上位陣では、5場所連続28度目の賜杯を狙う横綱白鵬(28)=宮城野=が、小結隠岐の海(28)を押し出し、今年の年間最多勝を決めた。

 花道を引き揚げる遠藤は、取組VTRが流れるモニターをじっと見つめ、見終わると表情を変えずに支度部屋に入った。「思ったより踏み込めた。大きい相手でも踏ん張れたので良かった」と、敗れてもうなずいた。

 豊響に当たり負けし、のど輪で押し込まれた。最後は膝が伸びながら土俵際で耐えたが、力尽きて押し倒された。それでも、前向きだった。

 所要3場所のスピード記録で新入幕を果たした先場所は、9勝しながら左足首負傷で14日目から休場。捻挫に加えて秋巡業後は剥離骨折も判明。休場もささやかれただけに「明日から相撲になる。思った以上に力が入る」と手応えを強調した。

 平幕同士としては、初日で最多3本の懸賞がかかった。2日目も同様に最多の3本がかかる。ある平幕力士が「懸賞がかかると気合が入る」と言うように、他の力士から狙われる存在になった。

 これも周囲の期待の大きさが生んだ壁。「切り替えて頑張ります」という口調に、悲壮感はなかった。

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