小林よしのり氏、玉川徹氏は「言葉狩り」 元農水次官の長男殺害事件で異論展開

 漫画家の小林よしのり氏(65)が4日、自身のブログを更新。元農林水産事務次官の熊沢英昭容疑者(76)が44歳の長男を殺害した事件を特集した同日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、コメンテーターとして出演した同局の玉川徹氏(56)の発言に対して異議を唱えた。

 玉川氏は、熊沢容疑者に同情する声がメディアでも起きていることについて「どんな理由があろうとも、殺人はダメなんです。そこに至るような状況をいかに取り除けるかということをメディアは論じなければいけない」と問題提起し、「絶対死んではダメだし、絶対殺しちゃダメ」と力説していた。

 小林氏は「今朝のモーニングショーを見てたら、息子を殺した官僚の責任の取り方を肯定してはいけないと言っていた」と前置きし、「実はわしは子育てに失敗したのだから、他人の子供を殺す前に、親が始末をつけるという発想がよく分かる。ところが、そのような考えを社会に公表してはいけないのだそうだ」と玉川氏の発言への違和感を示した。

 さらに、小林氏は「『一人で死ねばいい』という発言が、悪影響を及ぼすという意見は、分からなくもない。だが、玉川徹のように、『一人で死ねばいい』という意見を排除せよ!子殺しの官僚の発想を肯定する意見は排除せよ!統合失調症という言葉も排除せよ!と、『言葉狩り』を徹底させて、弱者を守るという考え方は正しいのだろうか?わしは大いに疑問を感じる」と持論を展開した。

 小林氏は「人間を含む生物界は、弱肉強食が基本で、弱者が生き残れないのは自然だろう。人間ゆえに、強者が弱者を守らねばならないと、わしは思っているが、弱者が弱者のままでいいという社会は、実際にはない」と今回の事件から感じた思いで締めくくった。

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