鳩山元首相、福島県の甲状腺がんは原発事故の被ばく原因 否定する中間報告を批判「科学者の忖度」

 鳩山由紀夫元首相(72)が1日、ツイートを更新。東日本大震災による東京電力福島第1原発事故後、当時18歳以下だった福島県内全ての子どもを対象とした甲状腺検査で、がんと被ばくに関連性がないとする中間報告がまとまったという報道を受け、原発事故による被ばくがあったとする自身のスタンスを主張した上で「科学者の忖度」と批判した。

 鳩山氏は「福島県の子どもたちは他県の子どもたちと比較して、圧倒的に甲状腺がんの発生確率が高い。明らかに原発事故による放射線被ばくによるものである」と主張。「にもかかわらず、線量が高いとがんが増えるとは限らないと、福島県は原発事故とがんの関連性を否定する中間報告をまとめたという。科学者の忖度極まれり」と切り捨てた。

 鳩山氏のツイートに対し、「根拠となるデータを示してください」というコメントが殺到。「問題提起をされている」といった、鳩山氏に理解を示す意見も一部にあったが、データや情報のソースを求める声が相次いだ。

 中間報告では、2014、15年度に実施した2巡目の甲状腺検査で見つかったがんと被ばくに関連性がないとされている。その理由として、被ばく線量が高いとがん発見率が上がるといった相関関係が認められないことなどが挙げられているという。福島市で6月3日に開かれる専門家の部会で報告される。

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