富岡鉄斎、未知の作品発見 大久保利通旧邸の茶室描く

 没後100年の文人画の巨匠・富岡鉄斎の未知の水墨画が、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の収蔵史料から見つかったと、歴史研究家の原田良子さんが23日までに明らかにした。原田さんによると、京都市の大久保利通旧邸に併設された茶室「有待庵」を描いたもの。原田さんは「真骨頂を迎えた時期の鉄斎が題材に選んだ有待庵が、1級の史跡だと改めて分かる作品だ」と話した。

 画は、利通の子孫が歴博に寄贈した有待庵の芳名帳の中に描かれていた。添えられた鉄斎の署名付きの文章「賛」からは、鉄斎が1916年9月、雨の中、有待庵を訪れた際に手がけたことが分かる。

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