ノリさん流挨拶 澤不在も「金が信念」
4年に一度の五輪イヤーが幕を開けた。12年ロンドン五輪で銀メダルを獲得した女子日本代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(57)が五輪最終予選(2月29日~3月9日、大阪)を控え、インタビューで決意を語った。
-カナダW杯で準優勝した2015年。年末には、澤選手の引退発表もありました。
「W杯でのメンバー編成はすごく迷いました。新戦力も試しつつ、澤のようにピッチ外での力も重要だった。寂しさはありますが、先輩たちに恩を返すためにも、止まるわけにはいかないです」
-澤選手の穴ができる中、2016年にやるべきことは。
「彼女は常に多くを見て予測し、位置取りができるから、何度もボールを奪える。世界で必要な技術です。チャレンジすることを1月のキャンプから徹底していきます」
-2月末からはいよいよ五輪予選です。
「簡単じゃない。ロンドン五輪予選も、モチベーションビデオにお笑いを入れてなごませるほど、プレッシャーが大きかった。今回はホーム特有の重圧もありますし。日本の女性競技に来ているいい波がパワーをくれると願っています」
-リオ五輪は、監督としても集大成に。
「今年はサル。おれも去る…なんてね。結果を出さなければいけない仕事なので、いつも集大成と思ってますよ。(日本)女子サッカー初の五輪金メダルを目指すに尽きる。ロンドン五輪の前にも使った言葉だけど、キンガシンネン(謹賀新年=金が信念)だね」