“チャレンジなでしこ”連敗…V消滅

 「女子東アジア杯、日本1-2韓国」(4日、武漢)

 サッカー東アジア杯は女子の第2戦が行われ、初戦から先発を9人入れ替えた日本代表「なでしこジャパン」は韓国に1-2で逆転負けを喫し、2連敗の勝ち点0で2大会ぶり優勝の可能性が消滅した。前半30分に中島依美(24)=INAC神戸=のゴールで先制したが、後半9分に追い付かれ、ロスタイムにFKを決められた。

 失意の幕切れに“チャレンジなでしこ”は力なく膝を折った。1-1の後半48分に直接FKを決められ万事休した。初戦に続く連敗で、最終戦を待たずに2大会ぶりの優勝は夢と消えた。

 「経験を積みながらタイトルを取るというのが大きなテーマだったが、結果が出なくて残念」と佐々木監督は悔しさをにじませた。

 初戦から先発メンバー9人を入れ替えた。W杯メンバーはDF田中明のみという経験の浅い11人を並べた。後半9分には中盤で不用意にボールを失い同点とされた。代表デビューのDF村松は「自分たちからリズムを崩した」と唇をかんだ。

 終了間際の失点はDF京川が犯した反則から。不慣れな右SBに苦闘する21歳は「時間帯を考えればファウルするところではなかった」とうつむいた。

 「個々の持っている甘さ。サッカーでの幼稚な部分。勝負どころの厳しさをまざまざと経験した」と指揮官は厳しい表情で振り返った。経験不足は織り込み済みだが、改めて現実を突きつけられた。

 だが光明も見えた。京川に対して「近賀の後釜になれる資質がある」と賛辞を贈り、フル出場のMF猶本にも「まだ可能性はある」と及第点を与えた。最終戦に向けては「1勝も挙げずに帰ることはあり得ない。勝つ味を知ることでプラスになる」とベストメンバーで臨むことを明言。最後の“チャレンジ”で必ず勝利をつかみ取る。

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