澤6大会連続W杯へ「試合で結果出す」

 日本サッカー協会は24日、連覇を狙う6月6日開幕の女子W杯カナダ大会に向けた日本代表「なでしこジャパン」の予備登録選手35人を発表した。昨年5月の女子アジア杯を最後に選出から遠ざかっていたMF澤穂希(36)=INAC神戸=も選出された。澤は6大会連続のW杯出場を目指すが、代表23人はこの日の35人の中から選ばれ、5月1日に発表される。

 レジェンドの名前は残った。6大会連続W杯出場を目指す澤はこの日午前、神戸市内で約2時間、INACの練習に参加。「自分に今できるのは、コンディションを上げて、試合で結果を出すこと」と、メンバー入りへ静かに闘志を燃やした。

 11年の前回大会では、主将として代表チームをけん引。なでしこジャパンを優勝へと導き、大会MVPも獲得した。しかし昨年5月に代表から落選。W杯前哨戦とも言われる3月のアルガルベ杯にも、澤の名前はなかった。代表引退をささやかれた時もあった。

 それでも「現役である以上、目標は高く持って全力でやりたい」と下を向くことはなかった。日の丸への思いは誰よりも強い。

 「(4年前の優勝で)たくさんの方に知ってもらった。次は女子サッカー界にとってすごく大切で、結果も内容も求められる大会。結果が出なければ、また厳しい女子サッカーに戻ってしまう」。たくさんの苦しみを味わってきた分、背負う物の重さも分かっている。自分の居るべき場所も認識している。

 現在、リーグ戦では開幕から全4試合にフル出場、1得点。「心も体も充実している」と状態は万全だ。松田岳夫監督(53)も「最近はチームで一番運動量も多いのでは。いろんな意味でチームの中心だし、彼女の好調がチームに影響している」と太鼓判を押した。

 代表通算197キャップを誇る“ミスなでしこ”の思いは届く。5月1日、吉報を待つ。

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