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なでしこ逆転!北欧キラー川澄ちゃん

 勝ち越しゴールを決める川澄(左)(共同)

 「アルガルベ杯・1次リーグ、日本2-1ノルウェー」(2月29日、パルシャル)

 昨年の女子W杯覇者の日本が、1次リーグB組初戦でノルウェーに2‐1と逆転勝ちした。ロンドン五輪イヤー初戦を迎えた「なでしこジャパン」は、0‐1の前半終了間際にFW永里優季(24)=ポツダム=が同点ゴールを決めた。後半にMF川澄奈穂美(26)=INAC神戸=のシュートが相手に当たって入り、決勝点を奪った。MF沢や宮間ら女子W杯の主力が先発し、18歳のFW京川舞(INAC神戸)が後半途中に代表デビューを果たした。

 なでしこジャパンが誇る“北欧キラー”が、五輪イヤーの開幕戦でチームを勝利に導いた。1‐1の後半20分だ。FW川澄がMF阪口からの縦パスを受けると、高速ターンで反転。そのまま右足を振り抜いた。ボールは相手DFに当たりながらも、ゴール右隅へ。「五輪に向けて、実りある大会にしたい」と語っていたエースに、笑顔があふれた。

 立ち上がりから苦しんだ。ポルトガル入り後、後方から組み立てる攻撃を繰り返し確認してきたが、簡単なミスも目立つなど苦戦。前半16分には、守備陣の中途半端な対応から相手FWヘルロフセンに強烈なミドル弾を許して被弾。前半終了間際にFW永里がMF宮間の左クロスを体で押し込み同点としたが、世界女王として本領発揮とまではいかなかった。それだけに、川澄のゴールは値千金だった。

 好相性は今年も健在だ。昨年のドイツW杯・準決勝、大会初先発となったスウェーデン戦で2得点。昨年のアルガルベ杯では自身にとってのAマッチ初得点を含め、フィンランドとスウェーデンから1得点ずつを挙げていた。

 この日の得点も含め、Aマッチの全7得点中5得点が北欧勢を相手にしたもの。川澄自身は「去年のアルガルベ杯も良いパスが来ただけですから」と謙遜するが、大型DFをそろえる北欧勢に対し、スピードと豊富な運動量を武器とする川澄は相性抜群。残してきた結果は雄弁だ。

 右ふくらはぎ肉離れからの負傷明けとなったMF沢を筆頭に、チーム全体としてコンディションが万全でないことは否めなかったが、後半38分には18歳のFW京川も途中出場で代表デビュー。大会の開幕前には佐々木監督が「五輪に向けて、内容を追求しながら良い準備としつつ、チャンピオンになるのが理想」と語っていたように、新戦力をテストしながらも、五輪イヤーの開幕戦で白星発進。はるかなるロンドンに向けて、着実な成果をポルトガルの地に刻み込んだ。

(2012年3月1日)

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