ハリル監督 守備改革へ「鬼」ひょう変

 「日本代表合宿」(24日、大分市内)

 サッカー日本代表は、冒頭15分を除いた非公開練習で合宿2日目の調整を行った。FW岡崎慎司(28)=マインツ=とGK川島永嗣(32)=スタンダール=が合流。バヒド・ハリルホジッチ新監督(62)はロープを用いた練習を行うなど、守備面での戦術を教え込んだ。

 さながら“授業”といったところか。ハリルホジッチ監督が着手したのは守備改革。自らの哲学を細かく注入した。

 主なテーマは2つ。守備時の選手同士の距離感と、相手選手に対する寄せの鋭さだ。距離感に対してはDFライン4人に対してロープを用いて体に染み込ませた。

 練習前には「ピッチの外ではファミリーだが、ピッチの中では鬼になる」と宣言。1メートル単位のポジショニングまで指定し、編み目の細かい守備網を目指す。相手に対する寄せの部分では「とにかくダッシュで寄せろ!」と鋭いプレスを要求。守備時の肘の使い方も求めるなど、要求は細部にわたる。MF長谷部は「非常に厳しく、要求は高い」と、新監督が初めて行った戦術練習を振り返った。

 ピッチ外では“座学”も取り入れた。前日の練習後と、この日の午前中に約1時間のミーティングを実施した。1次リーグで敗退したW杯ブラジル大会と、準々決勝止まりだったアジア杯の映像を用いて戦術を説明。「君たちを批判するためではない」と前置きしながら、日本の弱点を説いたという。

 長谷部が「個人的に、短い期間で僕らの問題点を見抜いていることに正直、驚いた」と振り返れば、GK権田は「(W杯16強の)アルジェリアの強さが分かった気がする」と舌を巻いた。細部にまでこだわり、高みを目指していく。

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