岡田+ザック=新生アギーレジャパンだ

 サッカーW杯ブラジル大会を総括する臨時技術委員会が1日、日本協会で行われ、攻撃的なサッカーだけにこだわらず、時には守備に徹する柔軟さも必要だと結論づけた。すでに後任監督として一本化している元メキシコ代表監督のハビエル・アギーレ氏(55)には、日本人の特徴を生かすことと、必要に応じて勝負に徹することの両面を求めることになる。

 こだわりつづけた“自分たちのサッカー”一辺倒から脱却する。技術委員会で約2時間半、ザックジャパンの戦いぶりを検証した原専務理事は「選手もスタッフも、試合に応じたいろんな戦い方ができるたくましさが必要」と課題を挙げた。

 ザックジャパンは、守備を重視した岡田前監督による南ア大会での戦術を見直すことからスタートした。パスを回し、日本人の俊敏性を生かして崩すサッカーを採用したこと自体は「方向性としては間違っていない」とした。しかし、W杯では惨敗。「たくましさや強さや、うまくいかなくてもその時に踏ん張れるというか、悪いなりに戦える」監督が必要だと結論づけた。

 次の4年間は岡田監督+ザック監督のハイブリッド型日本代表を目指す。後任監督として一本化しているアギーレ氏は堅守速攻を得意とし、対戦相手の良さを消す戦術も取れる。

 この4年間を否定するようでもあるが、原専務理事は「自分たちで仕掛けるサッカーをしようと思った、でもピッチコンディションとか疲れとか、相手との力関係とか、違う戦い方の引き出しをもう少し増やすというのも必要だと思います」と説明した。U‐21日本代表の手倉森誠監督をコーチに加えることも条件に入れる。

 今後、本格的な交渉を進める原専務理事は新監督の初陣を9月5日に札幌で行われる親善試合に定めた。来年1月にはアジア杯があるため「(年内の試合を)1つも無駄にできない。W杯が終わっていなくてもすぐに動きたい」とし、近日中にも契約を結ぶ可能性が高まった。

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